■■■ スタッフコラム ■■■

このページは「ぴんぐ」のスタッフが日々思っていること、伝えたいことを コラムにして毎月、掲載していきます。「ぴんぐ」スタッフの個性を垣間見ることが できるかもしれません。
<坂本有希>


「英会話教室で働いています」と、人に話すと必ず聞かれる質問がいくつかある。例えば、「英語ペラペラなのでしょう?」とか、「どうやったら英語がしゃべれるようになりますか?」とか・・・。だが、私の答えはそんな彼らを失望に陥れる。「そんなことは、私には分かりません」としか言いようがないからだ。実際のところ、私の英語力はたいした事はない。せいぜい中の上位のレベルだし、知っている単語数もそんなに多くはないし、通訳をするような本当にペラペラと呼ばれている人たちと比べたら、恥ずかしくて「ペ」の字も言えない。ではなぜ、私は英語がしゃべれるように人には見えるのか?そんなことは簡単だ。なぜなら私は彼らよりたくさんの場数を踏んでいるからだ。
例えば、車の運転免許を取り立ての人に、狭いスペースに車を駐車しなさいと言った場合、短時間でスムーズに車を停めることができる人はあまりいないだろう。だが、月日を重ね、車を何度も運転をしていけば、徐々に上達し、早く上手に狭いスペースに駐車できるようになるだろう。数をたくさんこなすことで、経験がその人の能力となるからだ。私の英語力も同様だ。様々な国で、様々な出身国の人達と英語で会話をしてきた。勿論たくさんの失敗も経験したし、恥もかいてきた。場数を踏むことで英語に対してのコツをつかんだ。コツをつかんだらそれを応用していけばいいということに気がついた。そうしたら、自然に外国人と英語で話せるようになっていたのである。
最近、日本では初等教育へ英語が導入されてきたり、民間企業や官公庁でも積極的に英会話研修を取り入れたり、どうやって英語を話せるようになるかということに焦点が集まってきているようだ。特に、幼い子供を持つ母親には顕著で、私が働く英会話教室に、たくさんの母親はわが子がペラペラになることを夢見てやってくる。確かに、今までの日本の英語教育は受験の為の、試験の為の教育だった。中・高6年間英語を学んでも話せるようになっている学生はほとんどいなかった。実際、私がアメリカの語学留学に行った時、試験の結果は良いものの、クラスでの発言数は少なかった。逆に南米やロシアから来ている友人たちは、私より上手に英語が話せるのに、試験の結果は散々だった。彼らは話す為の英語教育がされているのであって、試験の為の教育ではないからだ。そんな背景があるからか、現在日本では、試験の為の英語でなく、話す為の英語を・・・という考え方に移行しているようだ。それはまだ、日本語もろくにしゃべれない子供に一生懸命英会話を教えている母親が増えてきていることからもよく分かる。確かに言語は自然に身についていくものであるから、それが正しくないとは否定しない。しかし、将来、電話で外国人と話ができるのに、E-mailを英語で送れない人が増えるような事にならなければ良いが・・・と思うだけである。
でもやっぱり、今の子供のほうが幸せかもしれない。学校の試験が原因で英語に恐怖心を持つ以前に外国人と触れることで英語が話せるという喜びを先に味わえるから。英語が話せるようになるにはまず、英語を好きになることなのだから・・・。

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